末期癌治療はまず西洋医学を理解する事が大切
標準治療を詳しく知ることが大切
ある日突然「末期癌」が我が家にやって来た・・・
末期癌は突然やって来る…
私の父はガン発見の4年前に定年退職をしていたとは言え、それからも半年に一度ちゃんと健康診断は受けていましたし、若い時から胃腸が弱いことを自覚していたので胃カメラは毎年飲んでいました。勿論、それらの検査で異常は見つかっていない事もあり、周りではチラホラと癌になった人の話を聞いてはいましたが、我が家にだけは癌なんてまだまだやって来ないという、根拠のない自信が我が家にはありました。平和な家族の時間が永遠に続くような錯覚の中で、私たち家族は穏やかに過ごしていました。
しかしある日突然、我が家に「癌」がやって来てしまいました。しかも「末期癌」です・・・。
私の父は喉の異常を早くから感じていたにも関わらず、のど飴をなめながら「大したことない」との素人判断で半年以上放置。末期癌症状の痛みや腫れが出始めてから病院へ駆け込んだ時には勿論すでに手遅れの状態で、中咽頭部および舌部は共にステージ4の末期癌。リンパ節への転移も複数あるとの判断で余命3か月。まさに身体の状態は非常に危機的な最悪な状況に陥っていました。当然、大学病院へ即日入院でした。
父の場合、抗癌剤をすぐさま開始して全身転移を食い止め、手術で咽頭部と舌を拡大切除し、さらに念のために放射線治療をするという、西洋医学の標準治療のすべてを駆使して行うとの説明が病院からありました。
主治医は慣れた様子で淡々と説明されたのでキレイに治す自信があるように我が家は受け取っていましたが、色々と話を聞いてみると「上手く行けば手術出来ますが、全身転移している事が分かった時点で手術や放射線治療は中止し延命治療に切り替えます」「手術で咽頭部を拡大切除すると声帯を失うので、今後二度と話すことは出来ません」「西洋医学の治療メニューすべてが上手く行っても5年生存率は非常に低い」と言われ、どちらにしてもキレイに治すことは最初から無理だと主治医は判断していると分かり、正直とてもガッカリしたのを今でも覚えています。
西洋医学は近代医療の最先端であり、大概の病はキレイに治せるもの