完治のために末期がん治療を知る~タイトル
完治のために末期がん治療を知る~タイトル

ガンは生活習慣病である

末期癌克服への架け橋区切り線
  
末期がん克服への懸け橋イメージ

末期癌克服への懸け橋

 

現代は、私たち自身のライフスタイルが大きく影響する「生活習慣病」の時代と言われており、ガンもその一つです。

 
 
 

 
前述の日本人における死因の変化を示したグラフを見かえしていただければおわかりだと思いますが、何十年か前までは、結核を代表とする伝染病が世界中で猛威を振るっていました。結核のように大量の人を死に追いやる病でなくても様々な後遺症を残すようなものが多く、医学界は総力を挙げて感染症の撲滅に力を注いできました。日本においては、医療の発展だけでなく衛生事業の整備、そして何よりも栄養状態の改善による体の防衛力の増加もあり、現在では感染症に対し優勢だといえます。
 
感染症は、細菌やウイルスなど「外部の要因」が体内へ侵入することを原因としています。しかし、最近急速に増加しているガンや糖尿病などの生活習慣病には、私たちの日頃のくらし方、つまりライフスタイルという「内部の要因」が大きく影響していることはすでに述べました。外部からの細菌やウイルスと、内部のライフスタイルは似ても似つかないものですから、当然治療や予防に対するアプローチが変わってきます。
 
 

 
予防医学というのは、病原菌などの特定ができなかった古い時代からある医学の分野で、「人々の健康を保ち、体の防衛能力を上げ、病気にかからない」ように人々にいろいろな指導をするものです。
 
感染症の時代も、「かかってしまう前に……」ということで様々な予防がなされました。まず始めに感染する原因にできるだけ触れないようにすること、そして次に栄養状態を良くして体が感染しにくいようにすること。この二つがメインとされてきましたが、いろいろな薬が開発されるにつれ、決定打となる予防接種が国や自治体をあげてなされるようになりました。皆さんの中にも小さいときに学校で受けたことのある方が、非常に多いのではないでしょうか。
 
 

 
このように感染症の予防は大変効を奏し、人類と感染症の戦いは今のところは人類に優位なようです。
 
感染症の時代と、生活習慣病の時代といわれる現代とでは、予防法に大きな違いがあります。感染症の時代の予防は「予防接種」という医療行為が有効であったといえます。この予防接種というものは、いわば「受身」の予防です。また、病原菌というある特定の原因を予防するのですから、「人によって予防法が違う」などということはありません。つまり、受身でみんな同じ予防というものでした。言い換えれば、予防法を考える必要がなかった時代といえるのかもしれません。また、今のように飽食の時代ではなかったので、栄養に関しても「食べて病気になる」現代とはとらえ方が異なっていたこともいえるでし